two-five
<曲目>
Opening Film
On Your Mark
ripple ring
HUNG UP THE PHONE
36度線
僕はmusic
LOVE SONG
crossroad〜いまを生きる僕を〜
心に花の咲く方へ
SOME DAY
Sons and Daughters
群れ
熱風
21世紀
光の羅針盤
NとLの野球帽
青春の鼓動
僕はこの瞳で嘘をつく
YAH YAH YAH
SAY YES
NOT AT ALL
WALK
Ending Film
札幌のカウントダウンライブから、ほぼ1年近くライブに行けなかった。あまりの忙しさや、チケット入手困難であったり、不慮の事故などにより1年という間を空けてしまっていた。
 自分の演奏会も20日後に控えた大事な時期だったが、25周年記念ライブを1度も見ずに終わるわけにはいかない。なんとか友人にチケットを入手してもらい、日程を無理矢理に空けた。久々のライブ…
 実は今年の5月頃に同じく城ホールで別のアーティストのライブを見に行った。ライブは楽しかったが、ただ楽しいで終わった。ライブ前の緊張も全くなかった。
 そして今日。やはり朝から緊張気味である。何年経っても、彼らは特別な存在だ。4時に友人と待ち合わせをする。25周年特別展示というのを15時からやっていると聞き、早めの集合にしたが、特別展示と言っても、グッズ売り場の横に2ブロックほど空間をあけ、写真を展示しただけだったので、思ったよりも規模は少なかった。ファンクラブ限定でステッカーをもらえ、少し嬉しい。グッズもゆっくり選ぶ時間があった。それでも時間が余ったので、近くのファーストフード店で時間を潰す事に。友人とも久々の再会だったので、懐かしい感じもした。
 18時。開演30分前である。城ホール前にはすでに大勢のお客さんが見える。札幌を除けば、ここでのライブは1年半ぶりになる。前に来た時の記憶が薄れている。
 ゆっくり座席を探した。真っ正面のスタンド席。オークションで落としたにしては良席である。4年前のgood timeツアーの時の席に近い。
 すでにこの時点で緊張が頂点だった。待ち時間すら全く気にならない。「ファン歴12年のくせに、ツアーの終盤で来る事になるとは…」「1曲目は何だろう」雑念が止まらない。
 大きな鐘がなった。始まりである。ムービーが始まる。「人は願うものがある限り果てしない−」オープニングムービーで泣いたのは初めてだった。何か自分の心臓をえぐり出されたようなショックを受けた。そして1曲目に…
 最初の何曲かは身体が固まっていた。手拍子はしながらも、震えが止まらない。新曲「36度線」はアメリカへ行く飛行機の中で流れていた。そんなことも重なりながら曲が進んでいく。
 ASKAさんに「座ろうか」と言われて、少し我を取り戻した。ここからバラードが続く。聞き慣れたイントロが流れた。アレンジを施しているため、分かりそうで分からない。出だしでハッとした。「21世紀」大好きな曲のひとつだ。−僕は未来を信じていたいのです−ここで今回2度目の硬直。NLからは一気に終盤へ。YAH×3はいつも起爆剤的な使い方だったので、こんなに終わりの方で出してくるとは思わなかった。
 MCが終わり「not at all」が終曲のように流れ出す。実は終曲は「WALK」ではないかという予想を立てていたので、少し残念に思った。でも「not at all」も大好きなので満足かな…と思うと、曲が終わった後にASKAが朗読−
 人は 願うものがある限り 果てしない
 人は 願うものがある限り 果てしない
 僕の世界 君の世界 
 僕の宇宙 君の宇宙
 人は 宇宙の中にいるのではなく
 人が 宇宙を持っている
 人はすごい 人はすごい 人はすごい 人はすごい…
 人は 願うものがある限り 果てしない
 人は 願うものがある限り 果てしない

そしてあのベース音−トゥトゥゥトゥ…♪


 同じ音楽を作っている者として、彼らは常に目標だ。だが、毎回のツアーでその存在の高さを痛感させられる。こんなに感動的な時間を彼ら以外の誰が作れるだろう。
 終曲の予想が当たったとか、そんなことはもうどうでも良かった。ずっと身体が震えていた。
 久しぶりのコンサートだったのか、いつも以上に感動があった。私生活で、あまりの忙しさに感動する余裕もなかった。彼らはそんな僕の日々に、いつも新鮮な刺激を与えてくれる。