MIRACLE MUSIC FESTIVAL 2001 〜C&A編
<曲目>
太陽と埃の中で
ロケットの樹の下で
パラシュートの部屋で
ふたりなら
HEART
YAH YAH YAH
NとLの野球帽
C-46
 昼の3時からそのフェスティバルは始まった。海に近い上、台風が接近しているため風がものすごく吹いていた。テントは今にも飛ばされそうな勢いで、アーティストによってはバラード曲の時に、マイクに風の音が入って聞き取れないという悲惨な状況もあった。
 主な出演者はコブクロに花*花、そしてCHAGE&ASKAぐらいである。コブクロと花*花は大阪出身のため、人気も高いだろう。歓声も、やはり多い方だった。
 出演順番は知らされていない。たぶん、花*花かCHAGE&ASKAが最後だと思っていた。夕方近くに花*花が出てきた時は、C&Aが最後だと確信した。
 C&A以外のアーティストはほとんど興味がない。かろうじて、ASKAが編曲を手伝ったという、上田まりぐらいである。その上田まりも2番目に登場したので、後は暇だった。
 結局、爆風と爆音の中5時間待った。
 最後から2番目のアーティストが終わると同時に、それまでトイレや屋台でくつろいでいた観客がいっせいに集まった。やはり目当てはC&Aなのである。
 彼らが出てくる前から、歓声がすごかった。花*花やコブクロなど比較にならないほどである。コブクロを見に来ていたらしい僕の隣の人たちは、その歓声に驚いていた。
 彼らは普通に登場した。普通に登場という事自体、珍しいことである。その辺りがまた新鮮だった。
 いきなり「太陽と埃の中で」。韓国ライブに行き損なった僕にとってはライブで初めてである。曲が終わり、MCのあとに「ロケットの樹の下で」から「ふたりなら」まで新曲が続く。CDが発売されてから何度も聞いた曲だったが、それでも飽きないというのはやはり曲がいいからだろうか。特に「ロケットの樹の下」では、自転車旅行で何度も口ずさんだ曲である。
 ふたりならが終わった。これで、あとは新曲唄って終わりかなと思った。ところが、次の曲は「HEART」。一緒に行った友達が大好きな曲である。僕も台北のビデオを見て以来、あの振り付けをしたかった。「HEART」が終わるとすかさず「YAH YAH YAH」のイントロが。これも僕にとってはライブで初めてである。観客がいっせいに両手を突き上げた。テンションはもう頂点まで上がっていた。
 このテンションのまま、次に唄って欲しい曲があった。イントロが流れた瞬間、嬉しさのあまり悲鳴をあげた。見事に期待通りの「NとLの野球帽」だった。今回のCHAGEは弦を切らなかった(見えなかっただけかもしれな)が、テンションは十分だった。
 ラストは新曲「C-46」だった。これは僕にとって初めて聞く曲だった。ASKAが歌い出し直後に曲を止め、CHAGE「こういう短い曲なんです」という突っ込みを入れるハプニングもあったが、一通り聞いてみてものすごく懐かしい気分になった。
 アンコールはなく、そのまま彼らはステージを後にした。5時間待ったという事も忘れてしまうぐらい、満足させてくれたライブだった。